医学的効果について


腹式(横隔膜)呼吸の医学的効果

新陳代謝の向上、免疫力の向上

普通の人が行う「胸式呼吸」では、健康な人でも、全身の血液の「半分」がお腹にたまると言われ、病気を抱えている人ですと、「3分の2」がお腹にたまると言われます。そのため、血液の循環がうまくいかず、血流が悪くなり、さまざまな体調不良を引き起すことになります。毛細血管は地球を二周半する程の長さがあり、60兆もある人間の細胞に、栄養や酸素、水分が十分に届かないと、老廃物を排出できなくなり、新陳代謝が機能しなくなります。このようになると、当然、体のあちこちに不調が現れてきます。

腹式(横隔膜)呼吸を繰り返して行うと、体が熱くなってきます。これは新鮮な酸素を大量に体内に取り込むことで、血液が浄化され、血液の循環が良くなるからです。腹部の「うっ血」した血液がスムーズに心臓に戻り、その後、細胞の末端まで十分に血液が流れていくからです。また、酸素の摂取量が通常の3倍から5倍は増えますので、体の隅々まで新鮮な酸素が運ばれていくことになります。

逆に、浅い呼吸を繰り返していると、血液が酸素不足になって血液の状態が悪くなり、血液が酸性に傾いて病気への抵抗が弱まってきます。また、古い血液が心臓に戻りにくくなって、慢性疲労の原因になったり、血行不良になって足が冷えたりします。

また悩んだり、気分が落ち込んだり、心がモヤモヤしている状態が続くと、呼吸も浅くなります。そうすると、自律神経のバランスがくずれ、血流が悪くなり、免疫力も弱まり、さまざまな体調不良を引き起こすことになります。

このように、腹式(横隔膜)呼吸には大きな意味があります。「深い呼吸」を繰り返して行うと、全身のリラックスが始まります。自律神経のバランスが回復し、体が本来の動きを取り戻すようになります。深い呼吸ができるようになると、「免疫力・治癒能力」も上がってくるので、病気から身を守る「予防効果」も大です。

腹式(横隔膜)呼吸法の医学的効果

新陳代謝の向上、免疫力の向上!

★「医学的な面」から見ると、腹式呼吸はお腹の横隔膜(おうかくまく)を上下させます。
この横隔膜は、一日約二万四千回動いていると言われます。この動きがポンプの役割をして、肝臓・脾臓・腸を圧迫して、お腹に溜まった血液を心臓に循環させます。これで血行がよくなり、胃腸の働きも活発になるため、新陳代謝の機能が向上し、細胞が生き生きとなってきます。女性の場合は、ホルモンの分泌が盛んになって肌がみずみずしくなり、若返ってきます。また、脳にも新鮮な血液が循環するため、頭もすっきりしてきて、うつ病の人は、不思議と気持ちが楽になったりします。